3児ワーママ、地方移住する。

より楽しく生きるために、移住も含めて暮らし方を模索している3児ワーママの生きる知恵を発信。

「保育園時代」は、長く働くための助走期間

 

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保育園のチューリップ。入園したての赤ちゃんの泣き声が響いていて、懐かしくなった

「子どもが小さいうちは家に」は本当?

「子どもが小さいうちは、母親は家に。小学校に行って手がかからなくなったら再就職」という考え方、割と一般的だと思います。

でも私の考えはそれとは違っていて。

「子どもが小さいうちは、保育のプロである保育園と二人三脚で育児と仕事。小学生になったら働き方を調整する。」

上の子が小学生になった今、私たち家族にとっては、こちらの方がしっくりきています。

 

保育園は「保育のプロ集団」

 「子どもが小さいうちは、母親は家に」

ネットを徘徊していても、「子どもを保育園に入れようとしたら、姑に『こんな小さいうちからかわいそうに』と言われた」など、よく目にします。

私自身も、最初の子を初めて保育園に入れる直前は、「親の勝手で保育園入れることになってゴメン」などと思っていました。

 

で、実際入園して、保育園で過ごすうちに考え改めました。

 

園庭や公園での外遊び、夏は水あそび。それも毎日。

栄養士が栄養を計算し、味付けが工夫された給食。

知識と経験に裏打ちされた、子どもへの声掛けや親へのアドバイス。

 保育園は保育のプロフェッショナルがつくる場所で、そこで思い切り遊び、集団の関わりの中で学んでいける子どもは、とても幸せなんだと。

 そして、初めての育児で殺気立ちながら子どもと一日べったり過ごしてストレス貯めるより、保育のプロである保育園の力を借りた方が、親子ともに精神的・身体的にプラスだと思っています。(もちろん金銭的にも)

 

小学生以降は「余裕が持てる働き方」を

 一方、長男の小学校入学後。

小学校の学童から帰宅した息子は、いつも疲れ切っていました。

明るくおしゃべりだったのに、夕食時も口数少なめ。

私も、仕事・家事・育児と時間がない中で心配が募り、「友だちできた?自分から話しかけてる?」と、余計に息子を追い詰めるような言葉かけをしてしまったりしました

 具体的に対策が打てないまま、第三子の産休突入。

家で息子を出迎える生活が始まると、一気に事態は好転しました

息子は学校が終わるとニコニコ帰ってきて、たくさん話をしてくれるようになりました。

何か対策を講じたわけでもなく、ただ家で出迎えるようにしただけで、「こんなに変わるものか」と見違えるほど明るくなり、驚きました。

 たまに不機嫌そうにしていても、物理的に同じ空間にいる時間が長いため、ゆっくり息子から話し出すのを待つ心の余裕があります。

…そう、自分自身が余裕を持てたことで、子どもを「待てる」ようになった、ということが私たち家族にとって一番良かったのだと思います。

 

この経験を経て、育児休暇後も自宅で働けるよう、具体的な活動を始めました。

別の記事で書いてますが、私たち家族はずっと地方移住を検討しており、在宅ワークに舵を切ったのは移住を促進するきっかけにもなりました。

長く働きたいからこそ、組織に依存しない働き方を

私の場合は、息子の様子の変化が、働き方を考えるきっかけとなりました。

それ以外にも、小学生以降は「働き続ける」にあたって、様々な壁があります。

  • 学童保育に入れない、預かり時間短くお迎え間に合わない
  • 宿題、PTAなど時間外タスク増
  • 時短勤務終了
  • 会社からのプレッシャー
  • 頼りにしていた親の高齢化
  • 子ども自身の悩みの複雑化
  • 中学校受験など、学習面での負担増

子ども自身は順調でも、外部要因によって、今まで通りのキャリアが積めなくなることもあります。

そこで私が思うのは、比較的まるごとお任せしやすい保育園時代の6年間で、小学生以降を見越した働き方を模索しておくのがいいのでは、ということ。

ワーママ忙しいです。

仕事と家事育児で手一杯。

だけど、もし今の職場が、「フレキシブルに働けなさそう」と感じるのであれば、

  • 在宅ワークやフルフレックス対応の会社に転職する
  • 独立できるスキルを磨いておく
  • 副業始める

 など、時間つくって動いておくのがいいのでは、と思います。

延長保育お願いしたり、ファミサポ利用してでも時間つくった方がいい。

今は在宅ワークも色々、「スキマ時間で簡単にできる」、そんな仕事ばかりではなく、専門性やクリエイティブな能力が求められるものも多いです。

例えばwebライターでも、高単価案件を扱うサービスも増えています。

逆に、管理職になり、自分がモデルケースとなって柔軟な働き方を体現していくのもいいと思います。

その場合も、保育園のうちに集中して仕事して、ある程度出世しておく必要があります。

何にせよ、忙しさに飲まれて思考停止してしまうのは危険です。

 

会社大好き・仕事大好き、バリバリ働いて役職ついていた上司は、子どもが生まれて両立に悩み、専業主婦の道を選びました。

仕事はそれなり、プライベートを充実させていたワーママの先輩は、同居していた両親が倒れて会社勤めを続けられなくなったとき、趣味として行ってきた幼児教育の分野で、事業を立ち上げました。

どちらのケースが正解、というわけではありません。

けれど、「長く仕事をしていきたい」と考えたときに、一つの組織だけに所属し続けることを前提とするのは、得策ではないのではないか、と思うのです。

 長いようであっという間の子育て期間、そしてその後も長く続く自分の仕事人生。

ずっと納得のいく形で続けられるよう、恵まれた「保育園時代」を助走期間と捉えて、選択肢をつくっていくことをお勧めしたいと思います。