3児ワーママ、地方移住する。

より楽しく生きるために、移住も含めて暮らし方を模索している3児ワーママの生きる知恵を発信。

「保育園時代」は、長く働くための助走期間

 

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保育園のチューリップ。入園したての赤ちゃんの泣き声が響いていて、懐かしくなった

「子どもが小さいうちは家に」は本当?

「子どもが小さいうちは、母親は家に。小学校に行って手がかからなくなったら再就職」という考え方、割と一般的だと思います。

でも私の考えはそれとは違っていて。

「子どもが小さいうちは、保育のプロである保育園と二人三脚で育児と仕事。小学生になったら働き方を調整する。」

上の子が小学生になった今、私たち家族にとっては、こちらの方がしっくりきています。

 

保育園は「保育のプロ集団」

 「子どもが小さいうちは、母親は家に」

ネットを徘徊していても、「子どもを保育園に入れようとしたら、姑に『こんな小さいうちからかわいそうに』と言われた」など、よく目にします。

私自身も、最初の子を初めて保育園に入れる直前は、「親の勝手で保育園入れることになってゴメン」などと思っていました。

 

で、実際入園して、保育園で過ごすうちに考え改めました。

 

園庭や公園での外遊び、夏は水あそび。それも毎日。

栄養士が栄養を計算し、味付けが工夫された給食。

知識と経験に裏打ちされた、子どもへの声掛けや親へのアドバイス。

 保育園は保育のプロフェッショナルがつくる場所で、そこで思い切り遊び、集団の関わりの中で学んでいける子どもは、とても幸せなんだと。

 そして、初めての育児で殺気立ちながら子どもと一日べったり過ごしてストレス貯めるより、保育のプロである保育園の力を借りた方が、親子ともに精神的・身体的にプラスだと思っています。(もちろん金銭的にも)

 

小学生以降は「余裕が持てる働き方」を

 一方、長男の小学校入学後。

小学校の学童から帰宅した息子は、いつも疲れ切っていました。

明るくおしゃべりだったのに、夕食時も口数少なめ。

私も、仕事・家事・育児と時間がない中で心配が募り、「友だちできた?自分から話しかけてる?」と、余計に息子を追い詰めるような言葉かけをしてしまったりしました

 具体的に対策が打てないまま、第三子の産休突入。

家で息子を出迎える生活が始まると、一気に事態は好転しました

息子は学校が終わるとニコニコ帰ってきて、たくさん話をしてくれるようになりました。

何か対策を講じたわけでもなく、ただ家で出迎えるようにしただけで、「こんなに変わるものか」と見違えるほど明るくなり、驚きました。

 たまに不機嫌そうにしていても、物理的に同じ空間にいる時間が長いため、ゆっくり息子から話し出すのを待つ心の余裕があります。

…そう、自分自身が余裕を持てたことで、子どもを「待てる」ようになった、ということが私たち家族にとって一番良かったのだと思います。

 

この経験を経て、育児休暇後も自宅で働けるよう、具体的な活動を始めました。

別の記事で書いてますが、私たち家族はずっと地方移住を検討しており、在宅ワークに舵を切ったのは移住を促進するきっかけにもなりました。

長く働きたいからこそ、組織に依存しない働き方を

私の場合は、息子の様子の変化が、働き方を考えるきっかけとなりました。

それ以外にも、小学生以降は「働き続ける」にあたって、様々な壁があります。

  • 学童保育に入れない、預かり時間短くお迎え間に合わない
  • 宿題、PTAなど時間外タスク増
  • 時短勤務終了
  • 会社からのプレッシャー
  • 頼りにしていた親の高齢化
  • 子ども自身の悩みの複雑化
  • 中学校受験など、学習面での負担増

子ども自身は順調でも、外部要因によって、今まで通りのキャリアが積めなくなることもあります。

そこで私が思うのは、比較的まるごとお任せしやすい保育園時代の6年間で、小学生以降を見越した働き方を模索しておくのがいいのでは、ということ。

ワーママ忙しいです。

仕事と家事育児で手一杯。

だけど、もし今の職場が、「フレキシブルに働けなさそう」と感じるのであれば、

  • 在宅ワークやフルフレックス対応の会社に転職する
  • 独立できるスキルを磨いておく
  • 副業始める

 など、時間つくって動いておくのがいいのでは、と思います。

延長保育お願いしたり、ファミサポ利用してでも時間つくった方がいい。

今は在宅ワークも色々、「スキマ時間で簡単にできる」、そんな仕事ばかりではなく、専門性やクリエイティブな能力が求められるものも多いです。

例えばwebライターでも、高単価案件を扱うサービスも増えています。

逆に、管理職になり、自分がモデルケースとなって柔軟な働き方を体現していくのもいいと思います。

その場合も、保育園のうちに集中して仕事して、ある程度出世しておく必要があります。

何にせよ、忙しさに飲まれて思考停止してしまうのは危険です。

 

会社大好き・仕事大好き、バリバリ働いて役職ついていた上司は、子どもが生まれて両立に悩み、専業主婦の道を選びました。

仕事はそれなり、プライベートを充実させていたワーママの先輩は、同居していた両親が倒れて会社勤めを続けられなくなったとき、趣味として行ってきた幼児教育の分野で、事業を立ち上げました。

どちらのケースが正解、というわけではありません。

けれど、「長く仕事をしていきたい」と考えたときに、一つの組織だけに所属し続けることを前提とするのは、得策ではないのではないか、と思うのです。

 長いようであっという間の子育て期間、そしてその後も長く続く自分の仕事人生。

ずっと納得のいく形で続けられるよう、恵まれた「保育園時代」を助走期間と捉えて、選択肢をつくっていくことをお勧めしたいと思います。

 

20代が「東京暮らし」で得られる一番のメリット。地方移住は後からでも遅くない!

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「東京暮らし」、一番のメリットは?

30代になって子ども3人生まれて、今地方移住推しの私ですが、10代後半~20代の若者には、やっぱり「東京での暮らし」を勧めます。

※30代3児持ちになって、地方移住したい…と思った話はこちら

私が考える「東京暮らし」のメリット。ライブの数が多いとか、美術館や個展が多いとか、話題の店はまず東京に上陸とか、仕事の数が多いとか、そんなことはどうでもよくて、

すごい人に普通に会える

これに尽きると思います。

 「すごい人」って、「底辺高校でヤンチャしてたのにちゃっかり大学入って、司法試験合格して今弁護士やってる」とかそういう話じゃなくて、

 「フォロワー何万人も抱えて、著作もベストセラーなビジネスマン」

とか

「情熱大陸出てたクリエイター」

とか、そういう人たち。

こういう、一見雲の上のように感じる人達も、セミナーだったり、勉強会の講師やってたりするので、少しアンテナ高く暮らしていれば、普通に会えて、話聞いたり、質問ぶつけたりすることができるのです。

そんな場を、月イチで持つことができる。

この環境は東京ならではだと思っています。

リアルで会うことの情報量の多さ

今はオンラインの動画配信があったりと、場所の成約なく「コンテンツ」としてすごい人たちと触れ合うことは可能になってきました。

でも、電波を介して「すごい人」の話を視聴するのと、ライブで話を聞いたり、会話したりするのとでは、受ける刺激がまるで違う。

とにかく情報量が多いんです。

その人たちが持つ空気感、話し方、服や靴や靴下、相槌の仕方、間の取り方…etc

話す内容だけでなく、言語化されてない部分の情報を受取ることで、「あ~すごいなー」で終わることなく、「すごい人」たちが、今の自分と地続きで存在することを感じることができ、「すごい人」と比較して、自分に足りないところや、逆に重なっているところも分かり、自分が「行ける」と思える世界を広げることができるんです。

発信者側に立ちたい若者は、東京暮らしを一度はすべき

「簡単に海外行けるのに、今更東京なんて…」という意見もあります。

本当にそう思って、海外の大学行くのであれば、それは全然いいと思っています。

問題は、学力的には東京の大学行くくらいの力量があったり、はたまた就職先として東京の企業を選べる環境があるのに、「地元が好き」とか「東京って暮らしづらそう」とか、マイナスイメージのみで上京を避けてしまう人たち。もったいないです。

特に、ブログや自分のメディアを持つなど、「発信者側」「創造者側」に立ちたいと考えている人は、意識して「すごい人」に会い、「すごいもの」を食べ、「すごいところ」に行って、自分の平均値を高めなくては、人の心を動かす「すごいもの」はつくれない。

20代のうちに、できるだけ自分の世界を広げて、五感を肥やし、できることを増やしておくことで、30代以降、自分の好きな場所で価値を産み出していける存在になれるのでは、と思っています。

地方移住、仕事はどうする?サラリーマンが現実的に取りうる5つの選択肢

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自然に囲まれて暮らしたい、子どもをのびのび育てたい、住居や食べ物のレベルを上げたい…。

地方移住したい、と思ったとき、壁となるのはやはり「仕事」。

でもそれって本当に、壁なのでしょうか?

具体的に検討せず、イメージで「仕事があるから無理…」と思っているなら、それは単なる思考停止。

壁だと思っているものも、実は案外簡単に乗り越えられるものかもしれません。

今回は「地方移住を考えてるサラリーマンが、仕事について取りうる5つの選択肢」について書いてみようと思います。

サラリーマンが取りうる5つの選択肢

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サラリーマンが取りうる選択肢、分類してみました

 

移住希望地に「転勤」する

移住先の仕事の選択肢、1つ目は、「勤めている会社の地方支社に転勤する」です。

メリット

  • 安定収入があること。
  • 金銭的余裕が出る。
  • 仕事を変えなくてよい。

デメリット

  • 支社がない地方には行けない。
  • 希望してない場所への転勤のリスクがある。

 

基本的には会社次第で、行きたいところに行けるかは会社次第。けれども、うまく自分と会社の方向性が合えば、今の仕事を大幅に変えることなく、地方移住が叶います。

会社によっては住宅手当が出たり、給与そのままで生活コストが安い地方に住めるので、金銭的に余裕が出る場合も。

ただ、数年後に更に別の場所へ異動するリスクがあったりと、すべては会社次第でもあります。

 ただ、「転勤は会社次第だから無理…」とハナから諦めるのは早いです。

人事に掛け合って、希望先に転勤させてもらったり、支社のない地方に支社をつくってもらったり等、「そんなことできるんだ」という事例も見聞きしてきました。

何もしないよりは、会社に相談してみる方が得策です。

 

リモートワークをする

移住先の仕事の選択肢、2つ目は、「リモートワークをする」です。

リモートワークやテレワークを取り入れる会社、本当に増えてきました。

会社にこの制度があれば、現在の勤め先を変えることなく、移住が可能です。

メリット

  • 移住先を自由に選べる

デメリット

  • リモートワーク可否は、最終的には会社次第

 

リモートワークが認められれば、居住地は自由です。会社の場所に縛られることなく、海辺でも山奥でも、自分の好きなところに住むことができます。

ただし、これも最終的には会社次第。

人によっては、家にいるとうまく集中できない場合も。

生産性が落ちないよう、自律が求められます。

リモートワークも今は追い風なので、現状自社の制度になくても、人事や上司にかけ合う価値はあると思います。

ここ数年でびっくりするくらいインフラ整ってきてるし、実際私も会社に行って、テレビ会議して、その後はずーっと自席で仕事してて、「これ家でもできるじゃん…」って思ったこと何回もあります。

 

転職する

移住先の企業へ転職。

会社に頼らず、サラリーマンのまま自力で移住する場合、取りやすい選択肢が転職ではないでしょうか。

メリット

  • 移住先を(ある程度)自由に選べる
  • 安定収入を得られる

デメリット

  • 自分のキャリアを活かせる職種があるとは限らない
  • 東京からの移住の場合、給与が下がることが多い

 

転職の場合、自分の住みたい場所に行くことができ、かつ、うまく転職できれば、安定収入を確保できるので安心です。

一方で、福岡や札幌といった大きな地方都市でも、給与水準は下がるのが一般的なようです。

 今は転職市場はかなり活発なので、自分の価値を確かめる意味でも、一度転職サイトに登録して、行きたい地方にどんな仕事があるのか、確認してみるとよいでしょう。

 

独立する

現在の職種で独立開業する、就農する、カフェやゲストハウスを始める…地方移住で仕事といって、一番最初に思い浮かべるのはこれかもしれません。

メリット

  • 移住先を自由に選べる
  • 東京よりも固定費が安いので、低コストで開業できる

デメリット

  • うまくいかなかった場合のリスクヘッジが必要

独立する場合は、基本的には場所を選びません。

もちろん、飲食店など人を相手にする職業であれば、「その土地にあった仕事」でないと成立しません。

一方、例えばweb上で完結する仕事であれば、本当に場所は自由です。

自由な一方、もちろんリスクもあります。

起業・独立は、この記事のテーマから離れるので深くは触れませんが、収入に波がある、軌道に乗るかわからないなどがリスクでしょうか。

職場は変えずに移住する

現在の職場は変えずに移住することだってできます。

千葉の房総や鎌倉・葉山の三浦半島、山梨や静岡からも都心へ通勤することは可能です。

また、週末だけ地方の家へ住む、二拠点居住という手もあります。

メリット

  • 職場を変えなくてよいので、収入や仕事内容はそのまま

デメリット

  • コストがかかる

遠距離通勤にせよ二拠点居住にせよ、金銭的にも時間的にもコストがかかります。

遠距離通勤の場合は、会社がカバーしてくれる範囲を超えてしまったら、その分を自分で払わなくてはなりません。

また、当然通勤時間も長くなります。

二拠点居住は、当たり前ですが住居費が2倍かかりますし、週末に移動する時間的コストもあります。

それでも、今の仕事からどうしても離れられず、それでも地方移住を叶えたいのであれば、検討する価値はあると思います。

仕事のために、地方移住を諦めるのはもったいない

ここまでつらつらと移住を希望するサラリーマンが取りうる選択肢について書いてきました。

サラリーマンで移住は大変…と思いがちですが、そこで思考停止してしまっては本当にもったいない。

上司にそれとなく相談してみる。

転職サイトに登録してみる。

意外にさっくり道は開けるかもしれません。


 

【実録!家族移住】サラリーマン夫婦が福岡移住を決断した7つの理由

家族5人で、福岡に移住することに

東京で長らくワーママやってましたが、3人目の子供が生まれたあたりで限界を感じ、「もっと家族で楽しく暮らせる場所があるはず!」と、地方移住を検討してきました。

※詳しい経緯はこちら

家族で条件を洗い出したり、下見旅行に出かけたりしながら、最終的に移住先を「福岡」に決めました。

この記事では、なぜ福岡にしたのか、その理由をご紹介しようと思います。

 1,山や海まで15分でアクセスできる

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決め手1つ目は、子どもたちを自然の中で遊びこませたい、そして家族でも一緒に遊びたい!と考えたからです。
福岡は都市部から山や海などの自然が近く、場所にもよりますが、車で15分も走ればたいていのところには着いてしまいます。大きな運動公園もたくさんあるし、庭でBBQもできます。

東京ではこうはいきません。「広々とした自然の中で遊ぶ」ことが、とてつもなく難しいのです。

まず場所がない。

住宅街の小さな児童公園では、大声を出すのも憚られ、走り回ることもできない。

週末に自然に触れ合おうにも、車がないために移動に負担がかかる。

シェアカーで出発しても、渋滞に巻き込まれる。

やっとのことでたどり着いた山(例えば高尾山…)も、観光地と化して人混み。

キャンプをするにも半年前から予約が必要…。

自然の中で遊ぶことで、将来につながる力を身につけてほしい

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3人いる子どもたちには、幼少期・児童期に、たくさん遊んで、その中で五感をフルに使って過ごしてほしいと思っています。

その方が将来的に、「自分がやりがいを感じられることで価値を産み出していく(=稼ぐ)人間になれる」のではないか、と思っているからです。
AIの進化が進む中、子どもたちが大人になる頃、必要とされる人材、価値を生み出せる人材は、私たち(アラフォー)の常識とは変わってくるだろうな、と感じています。


教育改革実践家の藤原和博さんは、これからは、「『頭の回転の速さ』ではなく『頭の柔らかさ』が問われる」世界になると話されています。

21世紀に入ると、ガラリと社会の様子が変わった。象徴的なのが1997年の山一證券の破たんで、これまで絶対安泰とされてきた大企業さえも潰れる時代がやってきた。たった一つの正解なんてどこにもなく、答えを自分で作りださないといけない時代。「みんな一緒」の志向から、「一人ひとり違う」の志向へ。「頭の回転の速さ」ではなく「頭の柔らかさ」が問われる世界へ変わった。玩具に例えて言うなら、あらかじめ決められた絵柄と同じ絵柄を組み立てる「ジグソーパズル型」の能力から、見本がない中で自分がいいと思う形をクリエイトする「レゴブロック型」の能力が求められるようになったんです。

▼出典:

藤原和博 中学受験すると「稼ぐ人」になれるのか? | 特集/中学受験をしないという選択 | 日経DUAL

 
そんな社会の中で、子どもたちに身に着けてほしいのが、他者が持つ価値と価値をつなげて相乗効果を生む「情報編集力」です。

同時に、より重要度を増しているのが「つなげる力」です。自分の脳内の処理能力だけで正解を当てるのではなく、他者の脳とつながりながら、知恵や特技を出し合って、相乗効果を生むようなコミュニケーション能力。(中略)これからは、たくさんの情報の中から必要な要素をピックアップして、他者とつながりながら価値のある形に加工していく“情報編集型教育”が必須です。

▼出典:

藤原和博 中学受験すると「稼ぐ人」になれるのか? | 特集/中学受験をしないという選択 | 日経DUAL

 この情報編集力を鍛えるためにはどうするか、藤原さんは「10歳くらいまではとにかくとことん『遊ぶ』こと。しかも、できるだけ不自由な環境がいい」とおっしゃっています。

不自由な環境で知恵を出しながら遊ぶ、そのためには、あらかじめおもちゃや遊具が用意された場所ではなく、「自然の中で遊ぶこと」がうってつけだと考えています。

日常でも、広い広場で子ども同士遊ぶ。

週末は、少し足を伸ばして、海や山の自然の中で、「思い通りにいかなさ」を楽しむ。

そうやって楽しみながら、子どもたちには「お勉強」からは学べない、将来につながる力を身に着けていってほしいのです。

親目線で考えても、自然の中で子どもを遊ばせるのは、「大声を出させないように、走り回らせないように」と都会の中で気を張って過ごすよりも、とてもストレスフリーです。

純粋に自然に触れ合うのって心地よいですしね。

大人も子どもと一緒に、アウトドアな趣味にも挑戦したいと思っています。

2,全国5位の都会なのに、のびのび広い

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決め手2つ目、それは福岡の「都会っぷりの程よさ」です。

自然の中でたくさん遊ばせたい、それはもちろんですが、そうはいっても子どもに何かしら「興味の芽」が出てきたときに、それに答えてあげる環境はもっていたいと思っています。

例えば、図書館、科学館、水族館等々、一通りの施設は揃っててほしいところ。

福岡には2017年にリニューアルした水族館「マリンワールド海の中道」や「福岡市科学館」など、文化的なスポットは一通りあります。

そして、福岡自体がコンパクトシティであること、車を所有できることで、それらのスポットにもアクセスしやすいのも魅力。

東京では、子連れで電車に乗るハードルが高く、せっかく近所に美術館や博物館があっても、ほとんど行きませんでした。

また、こだわりセレクトの書店や雑貨店、おいしいベーカリーなども、必須ではないけれど、あったらかなり嬉しいスポット。

福岡はこの点も充実しており、楽しみです。

美味しいパンを買って、浜辺で子どもたちと食べる。平日の空き時間に、気の利いた書店に寄る。

ありきたりだけれど、楽しみなシーンです。

福岡はどのくらい都会なのか?人口と人口密度でチェック

施設だけではなく、多様な人がいることも魅力。

視野を広げて人生を充実させるためには、親子ともども、人との関わりは外せません。そして純粋に人が多いほうが、それだけ多様性も生まれてきます。

実際のところ、どのくらいの人が福岡で暮らしているのか、数字で見てみました。(データは2018年4月1日現在)

福岡市の人口は約157万人で、全国5位

人口の市区町村ランキングは以下のとおり。

福岡は157万人で全国5位の人の多さです。

ちなみに東京23区は特別区ごとの集計なので、10位以内には入ってきていません。

一番人口の多い世田谷区が14位です。

  • 1位 神奈川県横浜市 373万3234人
  • 2位 大阪府大阪市 271万3157人
  • 3位 愛知県名古屋市 231万4125人
  • 4位 北海道札幌市 196万3309人
  • 5位 福岡県福岡市 156万7189人
  • 6位 兵庫県神戸市 153万2153人
  • 7位 神奈川川崎市 150万3690人
  • 8位 京都府京都市 147万2027人
  • 9位 埼玉県さいたま市 128万6082人
  • 10位 広島県広島市 119万8555人


また、人口密度のランキングでは、福岡は約4,564人/k㎡で111位

26位の大阪、48位の横浜、69位の名古屋よりも人口密度は低く、1位の豊島区と比べると、約5分の1です。

  • 1位 東京都豊島区 22,887.24
  • 2位 東京都中野区 21,512.32
  • 3位 東京都荒川区 21,246.85
  • 4位 東京都文京区 20,054.83
  • 5位 東京都台東区 20,025.91
    (中略)
  • 26位 大阪府大阪市 12,047.23
    (中略)
  • 48位 神奈川県横浜市 8,531.94
    (中略)
  • 69位 愛知県名古屋市 7,088.76
    (中略)
  • 111位  福岡県福岡市 4,563.87
    (中略)
  • 245位  北海道札幌市 1,750.98

※単位(人/k㎡)

出典:【市区町村】人口・面積・人口密度ランキング


ある程度の人口は有しつつも、人口密度は低い。

数字だけでは判断しきれませんが、多様な人との出会いの可能性を持ちつつ、広々と暮らせそうな気がしています。

3,通勤時間が4割減

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移住の決め手、3つ目は、「通勤の負担が少ない」ことです。

サラリーマンであれば避けては通れない問題、通勤電車。

最近は職住近接といって、コンパクトな賃貸物件を会社の近くに借りるのが流行っているそうですが、家族が増えてくるとそうも言っていられない。

実際、都心のマンションで問題なく暮らせるのって、子ども1人の3人家族までじゃないでしょうか。

更に、転職や会社の移転によって、通勤先が変わる可能性もあるわけです。

ロジック上は、賃貸にしてその度に引っ越せばいいじゃん、となるのですが、実際暮らしていると、パートナーの通勤、子どもの転園・転校と、問題は山積みでなかなか動きづらかったりします。


福岡の場合は、主要企業のほとんどが博多か天神に集まっており、そこへ向かう交通網が発達しまくっているため、どこのエリアに住んでいても通勤時間はそれほどかかりません。

ファミリー向けの一戸建てに住んでいても、電車に乗ってしまえば会社まで15分、なんていうのはよく聞く話です。


実際はどうなのか、統計データによると、福岡県に住む人の平均通勤時間は片道26.5分だそう。

ちなみに神奈川県48分、東京都43.8分なので、平均値で見ても福岡は東京の6割程度の通勤時間です。

出典:【市区町村】人口・面積・人口密度ランキング


「通勤時間が長いと、それだけ幸福度が低くなる」というアメリカの研究結果もあります。

特にサラリーマン夫婦の場合、通勤時間が長い=貴重な子どもとの時間が減る、ということも意味します。

仮に保育園や学校が楽しくても、保育時間が長くなれば、子どもも疲れてきます。

福岡であれば、現実的な家賃と居住面積を確保しつつ、通勤時間を短縮できる。

これはかなり大きな魅力でした。

4,半分の家賃で1.5倍の広さの家に住める

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移住の決め手4つ目は、「住まいの選択肢が広い」ことです。

東京は人口密度が高く、文字通り、住む場所は奪い合いでした。

家賃・広さ・周辺環境・通勤のどれか2つくらいを犠牲にしないと住まいが選べず、いつも「何を犠牲にするか」「条件考えるとこんなもんか」の妥協の連続でした。

福岡は住居費が東京よりもぐっと安いです。私も最初、試しにSUUMOで検索して驚きました。

我が家の場合、東京の住まいは80㎡で家賃19万の3LDK。

福岡での居住予定地は、120㎡10万円です。

どちらも駅徒歩5分。

家賃が抑えられることで、とことん「自分の理想とするライフスタイル」と向き合って、住居を選ぶことができます。

「遊びやすく通勤しやすい、都心チャリ圏のマンション」か、「海や山へ出やすい、やや郊外のエリアで一戸建てを建てるか…」。

もっともっと家賃を抑えて、投資など別の予算に使う、あるいは労働時間を減らす、という選択もできると思います。

働くために、通勤しやすい場所に住み、そのための高い家賃を賄うために、また働かなくてはならない。

更に、その高い家賃に見合うだけの価値がある家なのかというと、自然環境とはほど遠く、居住面積も5人家族には足りない。

持ち物を減らし、なんとか楽しく暮らせてはいたけれど、本当にこれが自分の望んだライフスタイルなのかと問われると、素直にYESといえない。

家探しは自分探し。

東京を離れることで、本当に自分の望むライフスタイルは何かを考えるきっかけにもなりました。

移住をぼんやりと考えている方は、ぜひ一度、実際に移住予定地の物件を検索してみることをオススメします。その何気ない一歩が、人生を変えるチャンスだったりします。私はよくSUUMOをスマホで見て、良さそうな場所を見つけては、夫に共有していました。

5,仕事の選択肢が多い

恐らく、サラリーマンで移住しようとしたとき、一番の壁となってくるのが仕事。

現在働いている企業で「転勤」という手が使えるのであればそれが一番なのですが、そうでない場合、「転職」が視野に入ってきます。

私たちの場合も、まず福岡を移住先に定めた最初の理由が、「東京での仕事と同業での転職先がある」からでした。

そこから色々調べると、得意分野を生かして開業される方、就農される方、東京での仕事をリモートで行う方、それらを組み合わせて行う方など、多くの働き方があることがわかりました。

大企業の支社など、東京の仕事を引き続きやるもよし、土地代など固定費を抑えながら開業するもよし、就農の可能性を探るのもよし。

都会と自然とがコンパクトにまとまっている福岡だからこそ、仕事の選択肢が多く、それも移住への後押しとなりました。

6,美味しく健康によい食べ物が、安価で手に入る

移住の決め手、6つ目は「健康によい食べ物が、安価で手に入る」ことです。

福岡は食べ物が美味しい、ということで有名です。モツ鍋、豚骨ラーメン等々。

もちろんそれらも魅力ですが、移住の決め手となったのは、生鮮食品のコスパの高さ。

具体的に言うと、「美味しく健康によい魚と野菜が、安価で手に入ること」です。


医師でありUCLA助教授である津川友介さんのこちらの記事(「科学的根拠に基づく本当に体によい食事」とは? – 医療政策学×医療経済学)によると、魚は「健康に良いということが複数の研究で明らかになっている」食物であり、一方で、豚肉・牛肉は「健康に悪いということが複数の研究で明らかになっている」食べ物だそう。

我が家は今まで、豚肉の登場が多く、魚が食卓に登るのは週に2回ほどでした。

しかし上記の記事を読んでから、もっと魚を積極的に食べるようにしています。

でも…東京は魚が高い。

更に、正直あまり美味しくないのです。

海に囲まれた福岡は魚介類が美味しく、また安価で手に入ります。
野菜・果物も同様に、健康に良いことが明らかになっている食物。

九州は糸島野菜をはじめ、美味しい野菜や果物の宝庫です。また、農地が身近にあるため、新鮮な野菜や果物が手に入りやすく、家庭菜園も始めやすい。
「美味しく安全な魚と野菜が、安価で手に入ること」はただ単にQOLを上げるだけではなく、将来の健康への投資でもあるため、移住決断の大きな理由の一つです。

7,都心から空港までたった5分と、県外へのアクセスがよい

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移住の決め手、最後は、県外へのアクセスの良さです。

特に東京へはLCCが豊富に飛んでおり、日によっては5,000円程度のフライトもあります。

仕事はもちろん、親兄弟や友人が住んでいることもあり、東京に行く機会は今後もかなりあるため、アクセスの良さは必須条件でした。

時間はかかりますが、いざとなったら新幹線でつながっているというのも、安心材料の一つです。

飛行機はどうしても、予約が必要となるので。


また、福岡空港は街の中心地に近く、JRの中心である博多駅まで5分で着くという、全国でも稀な空港です。

自宅-空港間の時間も少なくなるため、総移動時間も少なくなり、県外へのアクセスの良さの一因となっています。

これらは少なくとも「確実に得られるメリット」である

私たちが福岡への移住を決断した理由、一つ一つのインパクトはそれほど大きくないかもしれません。

しかし、これら7つの理由はそれぞれがファクトに基づく「確実に得られるメリット」です。

7つのメリットがすべて実現すれば、今までの人生よりも遥かに生きやすく、楽しいものになると考えています。

余力も生まれ、新しいことにも挑戦できそう。

 

色々書き連ねてきましたが、結局は「妥協で渋々ではなく、自分が選び、住みたいと考えた場所に住みたい」ということが大きいです。

インフラが整って、チャレンジできる環境が整っているのに、それをやらないのは後々後悔する!と思ったのです。

地方移住、もし気になっている方がいれば、まずちょっとでも行動してみることをおすすめします。

 


 

【地方移住】実際にやってわかった、失敗しないための移住のダンドリ

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移住には下見が欠かせない。たくさん新幹線にも乗りました。


半年前に地方移住を思い立ち、東京から福岡への移住が実現しようとしています。
家や仕事の目途もたち、小学校のスケジュールに合わせ、今年夏に移住予定です。

今回は、失敗のリスクをできるだけ減らしつつ、移住を実現するためのダンドリについて紹介したいと思います。

1、「理想の暮らし」を描く

失敗しない地方移住のための、最初のステップは、「理想の暮らしを描く」ことです。
一人ではなく夫婦などパートナーとともに行うことが大事だと考えます。
パートナーの意見を知らずに、あるいは誤解したまま進めてしまい、計画の途中で意見の相違から移住自体が頓挫したり、移住した後に「こんな暮らし望んでなかった」などと不満が残る結果にならないためです。

このステップは、ブレストのような形で進めるのがおすすめです。
方法は色々あるでしょうが、私たちは下記のように進め、スムーズにまとまったので、ご紹介します。

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1,「したい暮らし」のアイデアをふせんに書く

 

パートナーそれぞれ、ふせんに「したい暮らしのアイデア」を書いていきます。
ここで大事なのは、制限や前提を設けないこと。
「こんなの現実的に無理」と思うことでも、それが自分のしたいことであれば
、どんどん書いていきます。
「英語圏で暮らしたい」でも「犬を飼いたい」でも「通勤0分」でもいいと思います。

2、ふせんを貼り出し整理する

書いたふせんを貼り出していきます。
同じアイデア・近いアイデアはまとめてしまいます。
ちなみにホワイトボードがあると、メモやグルーピングができて捗ります。
我が家では「ホワイトボードシート」を使いました。

 壁や窓などどこでも貼れるし、再利用も可能だし、そして何より、パートナーと同じものを共有しながら進められるので意思疎通が早いです。

3、優先順位をつける

出てきたアイデアに優先順位をつけます。
どうしても譲れないものから順に並べていきます。
パートナーの価値観を知るいい機会にもなります。
そして、上位5~6個程度をいつも見られるように、スマホなどにメモっておきます。


特に重要なのが3の優先順位をつけること。
移住までには大小さまざまな壁があり、時として目の前の壁をクリアすることに躍起になり、そもそも移住を志した目的を忘れてしまう場面が出てきます。
また、「家賃の安さを取るか居住面積を取るか」等、選択する場面も多くなります。
そんなときに、しっかり優先順位が絞り込まれていると、目的を見失ったりせず、選択もスムーズに進んでいきます。


2、移住先の情報を集める

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「ふるさと回帰支援センター」で開催されたセミナーの資料。最初の一歩として、セミナーはハードル低い

優先順位が絞り込まれたら、実際にどの地方に移住するのがいいか情報収集を始めます。
webや雑誌等での情報収集もいいですが、東京に住んでいるのであれば、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」の利用をお勧めします。
ここでは、ほぼ日本全国の自治体の移住に関する資料やパンフレットが手に入る他、各都道府県のブースがあり、移住に関する具体的な相談ができます。
ぼんやり、漠然とした状態で相談に行っても、きちんとヒアリングし、具体的なアドバイスや情報がもらえます。

私たちの場合も、「なんか福岡って住みやすそう」…などという漠然とした状態で相談に行きました。
希望する暮らしを聞いてもらった上で、教育や仕事といった心配事をクリアにしてもらったり、エリアごとの特性を教えてもらえ、漠然としていた「福岡移住」が具体的かつ実現可能な計画に変えることができました。

 

移住の失敗としてありがちなのが、移住先の土地のデメリットを見ない、あるいは過小評価してしまうことで、移住後に「こんなはずじゃなかった…」となってしまうこと。

webや書籍などで得られる情報には限りがあるため、信頼のおける人を見つけて、デメリット含めて話を聞いておくのがいいと思います。

3、移住先の下見に行く

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下見の際は、通勤で使う可能性がある電車にも乗り、混雑状況等をチェックしました

次のステップは候補地の下見。
なるべく早いうちに実行することをお勧めします。
人の感じや場所の雰囲気など、行くことでしかわからないことが多いからです。
体感として、webや雑誌から得られる情報は、実際に行って得られる情報の1割程度だと思っています。

下見といっても、無目的にただ行くだけだと観光と変わらず、得られる情報も一部になってしまうので、下見の前には候補地に詳しい人に、廻る場所を相談できるとベスト。
私たちの場合は、「福岡よかとこ移住センター」の福岡支部の方に相談したところ、かなり具体的な下見ルートを提案していただけました。
一泊二日の下見旅行で、かなりの場所を見て回れました。

また、下見は家族皆で行ければ一番良いけれど、実際には交通費もかかるし、それが難しい場合は、夫のみ・妻のみなど、まずは誰か一人だけでもOKだと思います。
事前に優先順位をお互い共通認識として持っていれば、一人が現地で情報収集して後ほど一緒に検討する、というスタイルでもある程度は進められると思います。

実際に私たちの場合も、夫のみが現地に飛びました。
現地の人の話はビデオ通話で参加したり、街の雰囲気もビデオ通話で見せてもらったりと、東京にいながらかなりリアルタイムに情報のキャッチアップができました。

4、移住後の仕事を探す

移住に際して一番の気になりどころが仕事。
働く場所を選ばないエンジニアやクリエイターは、比較的移住しやすい職種といえそうです。
問題は東京の企業で働く「サラリーマン」。
今はテレワークを推進している企業も多いので、会社と交渉してみるのも一つの手です。
そうでなければ、移住先の企業に転職、もしくは起業が選択肢でしょうか。
転職の場合、多くは東京よりも給与は下がるようです。
私たちがふるさと回帰支援センターで相談したときは、「大体3割減と思ってください」と言われました。
一方で、住宅費をはじめとした生活費も下がるため、可処分所得はかえって多くなったという声も多く聞きます。
また、本業の他にいくつかの副業を始めて、トータルで多くの収入を得る人も多いようです。

5、移住先の居住地を決める

仕事の目途がついたら、いよいよ居住地を決める段階。
同じ自治体でも、エリアによって住みやすさや雰囲気などはまったく変わってきます。
居住地を決めにおいて、失敗のリスクを減らすために役立つのが、最初に定めた優先順位。
自然が多いところに住みたいのか、都市部に暮らして週末はレジャーにでかけたいのか、教育環境が整ったところに住みたいのか…すべてが叶う土地はなかなかありません。住んでみて「失敗した!」とならないよう、当初の優先順位通りになるよう、しっかり選んでいきたいところです。

私たちも、エリアをある程度絞ってからは、夜な夜なSUUMOを見まくっていました。相場感もつくし、一度見てみることをおすすめします。

SUUMO

子どもがいる家庭は学校までの距離も気になりますが、小学校までの距離は気にしても、意外と盲点なのが中学校の距離。
地方都市の場合、自転車じゃないと通学できないエリアもあるので、注意が必要です。
また高校も、私立も強い首都圏と違って、公立高校の学力が高い自治体も多くあります。
学区によっては、希望している高校に通えない…ということもありうるので、一度調べておくことをお勧めします。

【さいごに】行動をともなう情報収集で、移住の失敗を防ぐ

私も移住を考え始めて、色々な失敗のパターンを調べてきました。
そのほとんどが、「移住先の生活について、具体的なイメージができていない」ことを原因とするものでした。

webや書籍の情報は、一面的なものであり、また、発信者個人の体験でしかありません。
もちろん、このブログもそうです。
「移住に失敗した!」とならないために、人に話を聞く、現地に行ってみるなど、自分の足で稼いだ情報を大事にしてみてください。

実際にやってわかった、失敗しないための地方移住のダンドリ

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移住には下見が欠かせない。たくさん新幹線にも乗りました。


半年前に地方移住を思い立ち、東京から福岡への移住が実現しようとしています。
家や仕事の目途もたち、小学校のスケジュールに合わせ、今年夏に移住予定です。

今回は、移住を実現するためのダンドリについて紹介したいと思います。

1、「理想の暮らし」を描く

失敗しない地方移住のための、最初のステップは、「理想の暮らしを描く」ことです。
一人ではなく夫婦などパートナーとともに行うことが大事だと考えます。
パートナーの意見を知らずに、あるいは誤解したまま進めてしまい、計画の途中で意見の相違から移住自体が頓挫したり、移住した後に「こんな暮らし望んでなかった」などと不満が残る結果にならないためです。

このステップは、ブレストのような形で進めるのがおすすめです。
方法は色々あるでしょうが、私たちは下記のように進め、スムーズにまとまったので、ご紹介します。

1,「したい暮らし」のアイデアをふせんに書く

パートナーそれぞれ、ふせんに「したい暮らしのアイデア」を書いていきます。
ここで大事なのは、制限や前提を設けないこと。
「こんなの現実的に無理」と思うことでも、それが自分のしたいことであれば
、どんどん書いていきます。
「英語圏で暮らしたい」でも「犬を飼いたい」でも「通勤0分」でもいいと思います。

2、ふせんを貼り出し整理する

書いたふせんを貼り出していきます。
同じアイデア・近いアイデアはまとめてしまいます。
ちなみにホワイトボードがあると、メモやグルーピングができて捗ります。
我が家では「セーラーホワイトボードシート」を使いました。
壁や窓などどこでも貼れるし、再利用も可能だし、そして何より、パートナーと同じものを共有しながら進められるので意思疎通が早いです。

3、優先順位をつける

出てきたアイデアに優先順位をつけます。
どうしても譲れないものから順に並べていきます。
パートナーの価値観を知るいい機会にもなります。
そして、上位5~6個程度をいつも見られるように、スマホなどにメモっておきます。


特に重要なのが3の優先順位をつけること。
移住までには大小さまざまな壁があり、時として目の前の壁をクリアすることに躍起になり、そもそも移住を志した目的を忘れてしまう場面が出てきます。
また、「家賃の安さを取るか居住面積を取るか」等、選択する場面も多くなります。
そんなときに、しっかり優先順位が絞り込まれていると、目的を見失ったりせず、選択もスムーズに進んでいきます。


2、情報を集める

優先順位が絞り込まれたら、実際にどの地方に移住するのがいいか情報収集を始めます。
webや雑誌等での情報収集もいいですが、東京に住んでいるのであれば、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」の利用をお勧めします。
ここでは、ほぼ日本全国の自治体の移住に関する資料やパンフレットが手に入る他、各都道府県のブースがあり、移住に関する具体的な相談ができます。
ぼんやり、漠然とした状態で相談に行っても、きちんとヒアリングし、具体的なアドバイスや情報がもらえます。


私たちの場合も、「なんか福岡って住みやすそう」…などという漠然とした状態で相談に行きました。
希望する暮らしを聞いてもらった上で、教育や仕事といった心配事をクリアにしてもらったり、エリアごとの特性を教えてもらえ、漠然としていた「福岡移住」が具体的かつ実現可能な計画に変えることができました。
"

3、下見に行く

"次のステップは候補地の下見。
なるべく早いうちに実行することをお勧めします。
人の感じや場所の雰囲気など、行くことでしかわからないことが多いからです。
体感として、webや雑誌から得られる情報は、実際に行って得られる情報の1割程度だと思っています。

下見といっても、無目的にただ行くだけだと観光と変わらず、得られる情報も一部になってしまうので、下見の前には候補地に詳しい人に、廻る場所を相談できるとベスト。
私たちの場合は、「福岡よかとこ移住センター」の福岡支部の方に相談したところ、かなり具体的な下見ルートを提案していただけました。
一泊二日の下見旅行で、かなりの場所を見て回れました。

また、下見は家族皆で行ければ一番良いけれど、実際には交通費もかかるし、それが難しい場合は、夫のみ・妻のみなど、まずは誰か一人だけでもOKだと思います。
事前に優先順位をお互い共通認識として持っていれば、一人が現地で情報収集して後ほど一緒に検討する、というスタイルでもある程度は進められると思います。

実際に私たちの場合も、夫のみが現地に飛びました。
現地の人の話はビデオ通話で参加したり、街の雰囲気もビデオ通話で見せてもらったりと、東京にいながらかなりリアルタイムに情報のキャッチアップができました。

4、仕事を探す

移住に際して一番の気になりどころが仕事。
働く場所を選ばないエンジニアやクリエイターは、比較的移住しやすい職種といえそうです。
問題は東京の企業で働く「サラリーマン」。
今はテレワークを推進している企業も多いので、会社と交渉してみるのも一つの手です。
そうでなければ、移住先の企業に転職、もしくは起業が選択肢でしょうか。
転職の場合、多くは東京よりも給与は下がるようです。
私たちがふるさと回帰支援センターで相談したときは、「大体3割減と思ってください」と言われました。
一方で、住宅費をはじめとした生活費も下がるため、可処分所得はかえって多くなったという声も多く聞きます。
また、本業の他にいくつかの副業を始めて、トータルで多くの収入を得る人も多いようです。


5、居住地を決める

仕事の目途がついたら、いよいよ居住地を決める段階。
同じ自治体でも、エリアによって住みやすさや雰囲気などはまったく変わってきます。
ここで役立つのが最初に定めた優先順位。
自然が多いところに住みたいのか、都市部に暮らして週末はレジャーにでかけたいのか、教育環境が整ったところに住みたいのか…当初の優先順位通りになるよう、しっかり選んでいきたいところです。

子どもがいる家庭は学校までの距離も気になりますが、小学校までの距離は気にしても、意外と盲点なのが中学校の距離。
地方都市の場合、自転車じゃないと通学できないエリアもあるので、注意が必要です。
また高校も、私立も強い首都圏と違って、公立高校の学力が高い自治体も多くあります。
学区によっては、希望している高校に通えない…ということもありうるので、一度調べておくことをお勧めします。

【さいごに】実現させるために一番大事なこと

地方移住、本当に実現させたいのであれば、一番お勧めしたい方法があります。
それは
地方移住のためにできることを、「24時間以内」に実行すること

です。

本当に小さいことで構いません。
その地方に住んでいる人の話を聞くでも、ふるさと回帰センターへ予約を入れるでも。
小さな一歩を踏み出すことで、半年後が大きく変わってきます。

子育て家庭にお勧め!コンベクションオーブンとレンジの2台持ちのメリット

 

 

5年使ったオーブンレンジが壊れたので、これを機にオーブンレンジをやめ、 電子レンジとコンベクションオーブンの2台持ちに変更。

これが、思った以上にメリットが多く、特に育児中にはおすすめです。

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シンプルなレンジなら、保育園児も自分で牛乳を温められる

 

「オーブンレンジ」に対する不満

温め機能を持つレンジと、調理機能を持つオーブンが一体化した、いわゆるオーブンレンジを使っている方は多いのではないでしょうか。

我が家もそうでしたが、

  • オーブンを使っている最中はもちろん、余熱中やオーブン使用直後もレンジが使えない
  • 多機能であるが故に、子どもが使用するにはハードルが高い

という2点において、不満を持っていました。

我が家は子どもが3人で、しかも私が働いているため、平日の夕食は常備菜に頼りがち。

かつ、夕食準備と並行して、子どもの要望あれこれに対応せねばなので、ある程度ほったらかしでできるオーブン料理をもっと取り入れたいと思っていました。

けれどもオーブン調理中は、常備菜の温めや冷凍していたごはんの解凍ができないことがネックとなって、オーブン調理にチャレンジできていなかったのです。

また、子どもたちにもせめて牛乳あっためるくらい自分でやってほしかったのですが、当時のオーブンレンジが多機能だったため、園児ひとりでは操作が難しく、結局すべて親がやるはめになっていました。

そこで、オーブンレンジが壊れたのをきっかけに、子どもでも使えるシンプルな電子レンジと、調理に特化したオーブンの2台を使い分けるよう変更しました。

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写真は、我が家のコンパクトな食器棚。上が電子レンジで下がコンベクションオーブン。

元々下の段にはトースターを置いていたのですが、オーブンでもトーストは焼けるので手放しました。

シンプルイズベスト、なレンジ

レンジはパナソニックの単機能レンジ。レンジ機能(700w、500w、200wの出力切り替え可能)、解凍機能のほか、「あたため」と「飲み物」のオート機能があります。

 

パナソニック 単機能レンジ 22L ホワイト NE-E22A1-W

パナソニック 単機能レンジ 22L ホワイト NE-E22A1-W

 

とにかくボタンがシンプルで、子どもたちでも簡単に使えることが気に入ってます。

「黄色いボタンの上のボタンを3回押して、そのあとで黄色いボタン押せばいいよ」と1回教えただけで、4歳の娘も自分で牛乳を温められるようになりました。

コンベクションオーブンは、食べ物がおいしくなる

オーブンはツインバードのコンベクションオーブン。

TWINBIRD コンベクションオーブン ブラック TS-4118B

TWINBIRD コンベクションオーブン ブラック TS-4118B

 

こちらも温度調節・焼き上げ時間・ヒーター切り替えのつまみがあるくらいで、至ってシンプル。

商品説明を読むと、ファンが回転し、熱風で食材を包み込むため、ムラなく焼きあがるとのこと。

単機能オーブンはこれが初めてなので、比較は難しいのですが、確かにムラなく中までしっかり焼けてる印象。

こんがり美味しそうに焼けるし、ガス調理と違って付きっ切りでなくていいので、ハンバーグもフライパンではなくオーブンで焼くようになりました。

また、付属品にピザストーンがついているのですが、これが本当にいい。

スーパーのお惣菜ピザでも、表面カリッと、中はモチモチと、とても美味しくなります。

また、以前持っていたオーブンレンジと比べると、余熱が早く、火力も強い印象です。

お菓子などは、レシピの温度よりも少し低く、焼き時間も少なめにした方がうまくいきました。

お値段は、私が買ったときで、レンジが14,000円、オーブンが8,000円を切っていました。

その前に使っていた加熱水蒸気のオーブンレンジは25,000円ほどだったので、二つ買ってもそれより安くすみました。

また、当初目的としていたように、常備菜をあたためながらメインを仕上げるなど、レンジとオーブンの同時使いも当然できるようになり、満足です。

ほったらかし料理、本当にお勧めです。

幼児がいると、待ったなしの要求が続きますよね。

育児書には、「そんなときはちょっと手を止めて」とか書いてるけど、炒め物の最中に手を止めるわけにはいかない。

ほったらかし料理であれば、下ごしらえさえすめば後は家電がやってくれるので(しかも、材料を洗う・切るなどの下ごしらえは、中断しやすい)、子どもとの時間が取れます。

ちなみに、私がお勧めしたいほったらかし料理家電のトップは「ホットクック」。

こちらの記事でも紹介しています。

 一台何役が、使いづらいときもある

そもそも「レンジとオーブンは一緒になっているもの」と思い込んでいた私。

実家で使っていたものもそうだったし、テレビなどのCMに出てくるのは、機能がたくさんついたものばかり。

しかし、自分の生活をじっくり点検していくと、求めているのはオーブンレンジの便利そうな機能ではなく、「あたためや焼き上げが、シンプルに、同時にできること」なのでした。

スマホのように、1台でいくつもの役割をこなす風潮とは逆行しているようですが、レンジとオーブンを分けたことで、高機能なはずのオーブンレンジを使っていたときよりも、料理がラクに楽しくなりました。

それぞれ機能がシンプルであるために、長持ちしそうなところも気に入っています。

レンジに限らず、長く家事や子育てをしていると、昔の成功体験やよかった経験を知らず知らずのうちに踏襲してしまい、実はもっとよい物・方法があることに気づかない、なんてことになったりします。

つでもフラットな姿勢で、不満点があったらやりすごさずに、踏み込んで考える癖をつけていきたいです。