3児ワーママ、地方移住する。

より楽しく生きるために、移住も含めて暮らし方を模索している3児ワーママの生きる知恵を発信。

実際にやってわかった、失敗しないための地方移住のダンドリ

f:id:dokonisumu:20180405130810j:plain

移住には下見が欠かせない。たくさん新幹線にも乗りました。


半年前に地方移住を思い立ち、東京から福岡への移住が実現しようとしています。
家や仕事の目途もたち、小学校のスケジュールに合わせ、今年夏に移住予定です。

今回は、移住を実現するためのダンドリについて紹介したいと思います。

1、「理想の暮らし」を描く

失敗しない地方移住のための、最初のステップは、「理想の暮らしを描く」ことです。
一人ではなく夫婦などパートナーとともに行うことが大事だと考えます。
パートナーの意見を知らずに、あるいは誤解したまま進めてしまい、計画の途中で意見の相違から移住自体が頓挫したり、移住した後に「こんな暮らし望んでなかった」などと不満が残る結果にならないためです。

このステップは、ブレストのような形で進めるのがおすすめです。
方法は色々あるでしょうが、私たちは下記のように進め、スムーズにまとまったので、ご紹介します。

1,「したい暮らし」のアイデアをふせんに書く

パートナーそれぞれ、ふせんに「したい暮らしのアイデア」を書いていきます。
ここで大事なのは、制限や前提を設けないこと。
「こんなの現実的に無理」と思うことでも、それが自分のしたいことであれば
、どんどん書いていきます。
「英語圏で暮らしたい」でも「犬を飼いたい」でも「通勤0分」でもいいと思います。

2、ふせんを貼り出し整理する

書いたふせんを貼り出していきます。
同じアイデア・近いアイデアはまとめてしまいます。
ちなみにホワイトボードがあると、メモやグルーピングができて捗ります。
我が家では「セーラーホワイトボードシート」を使いました。
壁や窓などどこでも貼れるし、再利用も可能だし、そして何より、パートナーと同じものを共有しながら進められるので意思疎通が早いです。

3、優先順位をつける

出てきたアイデアに優先順位をつけます。
どうしても譲れないものから順に並べていきます。
パートナーの価値観を知るいい機会にもなります。
そして、上位5~6個程度をいつも見られるように、スマホなどにメモっておきます。


特に重要なのが3の優先順位をつけること。
移住までには大小さまざまな壁があり、時として目の前の壁をクリアすることに躍起になり、そもそも移住を志した目的を忘れてしまう場面が出てきます。
また、「家賃の安さを取るか居住面積を取るか」等、選択する場面も多くなります。
そんなときに、しっかり優先順位が絞り込まれていると、目的を見失ったりせず、選択もスムーズに進んでいきます。


2、情報を集める

優先順位が絞り込まれたら、実際にどの地方に移住するのがいいか情報収集を始めます。
webや雑誌等での情報収集もいいですが、東京に住んでいるのであれば、有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」の利用をお勧めします。
ここでは、ほぼ日本全国の自治体の移住に関する資料やパンフレットが手に入る他、各都道府県のブースがあり、移住に関する具体的な相談ができます。
ぼんやり、漠然とした状態で相談に行っても、きちんとヒアリングし、具体的なアドバイスや情報がもらえます。


私たちの場合も、「なんか福岡って住みやすそう」…などという漠然とした状態で相談に行きました。
希望する暮らしを聞いてもらった上で、教育や仕事といった心配事をクリアにしてもらったり、エリアごとの特性を教えてもらえ、漠然としていた「福岡移住」が具体的かつ実現可能な計画に変えることができました。
"

3、下見に行く

"次のステップは候補地の下見。
なるべく早いうちに実行することをお勧めします。
人の感じや場所の雰囲気など、行くことでしかわからないことが多いからです。
体感として、webや雑誌から得られる情報は、実際に行って得られる情報の1割程度だと思っています。

下見といっても、無目的にただ行くだけだと観光と変わらず、得られる情報も一部になってしまうので、下見の前には候補地に詳しい人に、廻る場所を相談できるとベスト。
私たちの場合は、「福岡よかとこ移住センター」の福岡支部の方に相談したところ、かなり具体的な下見ルートを提案していただけました。
一泊二日の下見旅行で、かなりの場所を見て回れました。

また、下見は家族皆で行ければ一番良いけれど、実際には交通費もかかるし、それが難しい場合は、夫のみ・妻のみなど、まずは誰か一人だけでもOKだと思います。
事前に優先順位をお互い共通認識として持っていれば、一人が現地で情報収集して後ほど一緒に検討する、というスタイルでもある程度は進められると思います。

実際に私たちの場合も、夫のみが現地に飛びました。
現地の人の話はビデオ通話で参加したり、街の雰囲気もビデオ通話で見せてもらったりと、東京にいながらかなりリアルタイムに情報のキャッチアップができました。

4、仕事を探す

移住に際して一番の気になりどころが仕事。
働く場所を選ばないエンジニアやクリエイターは、比較的移住しやすい職種といえそうです。
問題は東京の企業で働く「サラリーマン」。
今はテレワークを推進している企業も多いので、会社と交渉してみるのも一つの手です。
そうでなければ、移住先の企業に転職、もしくは起業が選択肢でしょうか。
転職の場合、多くは東京よりも給与は下がるようです。
私たちがふるさと回帰支援センターで相談したときは、「大体3割減と思ってください」と言われました。
一方で、住宅費をはじめとした生活費も下がるため、可処分所得はかえって多くなったという声も多く聞きます。
また、本業の他にいくつかの副業を始めて、トータルで多くの収入を得る人も多いようです。


5、居住地を決める

仕事の目途がついたら、いよいよ居住地を決める段階。
同じ自治体でも、エリアによって住みやすさや雰囲気などはまったく変わってきます。
ここで役立つのが最初に定めた優先順位。
自然が多いところに住みたいのか、都市部に暮らして週末はレジャーにでかけたいのか、教育環境が整ったところに住みたいのか…当初の優先順位通りになるよう、しっかり選んでいきたいところです。

子どもがいる家庭は学校までの距離も気になりますが、小学校までの距離は気にしても、意外と盲点なのが中学校の距離。
地方都市の場合、自転車じゃないと通学できないエリアもあるので、注意が必要です。
また高校も、私立も強い首都圏と違って、公立高校の学力が高い自治体も多くあります。
学区によっては、希望している高校に通えない…ということもありうるので、一度調べておくことをお勧めします。

【さいごに】実現させるために一番大事なこと

地方移住、本当に実現させたいのであれば、一番お勧めしたい方法があります。
それは
地方移住のためにできることを、「24時間以内」に実行すること

です。

本当に小さいことで構いません。
その地方に住んでいる人の話を聞くでも、ふるさと回帰センターへ予約を入れるでも。
小さな一歩を踏み出すことで、半年後が大きく変わってきます。