移住支援といえば、「ふるさと回帰支援センター」がお勧め!
知識ゼロからの移住検討、まずは「ふるさと回帰支援センター」へ
「もう東京に住んでる理由ないよね!」
「移住だ移住!」
「どこがいい?」
「福岡あたりが住みやすそうじゃない…?適度に都会で住みやすそう。」
…本当にこの程度しか知識がなく、でも思いついたら何かしたく、かといってその日のうちに福岡に飛べるほどに身軽ではない。
そんな私たちにうってつけだったのが、有楽町の東京交通会館内にある「ふるさと回帰支援センター」だ。
ある日曜日にたまたまネットで見つけて即電話。閉館間際の17時から、福岡ブース(ふくおかよかとこ移住相談センター、という)の予約が取れた。
私と息子は別件があり、20分ほど遅れて到着。下の子は職員のおねえさんが遊んでくれており、ニコニコしている。夫は一番の懸念点である仕事について、コーディネーターの方とかなり話しこんでいた模様。
着席して、まず一番最初にされたのが「ヒアリング」。「教えてくれ」的な気持ち全開で行ったため、不意を突かれしどろもどろになったが、なぜ福岡に住みたいのか、移住の目的は何なのかを話し、福岡でそれが達成できそうだ、という目線合わせができた上で、相談開始。
ざっくり数字で捉える福岡
お恥ずかしながら、福岡について、「豚骨ラーメン」「モツ鍋」「転勤した友だちが『住みやすい』って言ってた」「転勤した友だちが東京に帰ってこなくなった」…くらいの情報しか本当に持ってなかった。
そんな私たちを見越してか、コーディネーターの方は数字を用いて、全体像がわかるように丁寧に説明してくれた。
■福岡の規模
福岡県で約510万人、うち福岡市で約150万人。ちなみに九州全体で約1,300万人で、これが東京都全体の人口と同じくらい。
福岡県の第二の都市の北九州市が95万人で、久留米市が30万人。
■生活費のイメージ
本当にざっくりだが、「東京の6割程度」をイメージしておくといいそう。賃貸の家賃だったら東京の1/3くらいですよ、と言われ、思わず「本当ですか!?」と聞いてしまった。「だって今、20万くらい払ってるでしょ?」と返され、はい、その通りです、としか言えない。
その分、給与も東京程はもらえず、大体「7割程度には下がる」とのこと。
■住むところ
福岡の中心部で働くとして、福岡市はもちろんのこと、太宰府市、宗像市、大野城市、春日市、筑紫野市・・・といったところも、特急で30ー40分圏内のため、十分居住地として候補に入るそう。私は福岡で会社勤めであれば福岡市一択だと思っていたので、これはかなり目からウロコだった。
あと、移住先で人気の糸島市も、若干上記の街よりは通勤時間がかかるが、十分通勤圏内であるとのこと。
「自然が近い都会の暮らし」って、実は普通のことなのでは
その他、印象に残ったのが、福岡は都会と田舎のいいとこどりの「とかいなか」であるということ。福岡の中心部は言わずもがなの都会であるが、車で30分も行けば海あり山ありの自然に出られるとのこと。
渋滞も多少はあるが、東京ほどの「クレイジー」な渋滞はまずないとのこと…。
いいなぁ…と思いつつ、自分が中高とすごした札幌を思い出していた。
札幌も中心部から山が見えるし、私が行っていた高校は札幌駅もある「中央区」にあったけれど、校庭にはキタキツネの親子が歩いていた。
放課後アンパン買って寄り道した裏山には、エゾリスが住んでいた。
冬の体育のスキー授業の日は、スキー場に現地集合で、通勤客に混じってスキー板かついで地下鉄で向かったのだった。コーディネーターさんの話を聞きながら、そんなことを思い出していた。
移住の際の検討ポイントを提示してもらえたのが、一番の収穫
人口規模や生活費など、書き出してみると「自分で調べてもすぐわかりそうなこと」。
けれども実際、いざ自分で情報収集しようと思っても、手持ちの検索ワードは「移住 福岡」くらいしか出てこず、そうなると行き着く情報は移住体験記くらいのものだったりする。
今回、ゼロの状態で「移住相談センター」に行くことで、具体的に何を検討すればいいのかわかったし、キーワードを教えてもらうことで、更に具体的に調べたいことがわかってきた。何よりも、その場で色々質問できることで話が早いし、一次ソースなので情報も確か。
ネットであちこち調べ回るより、結果的に早く最低限の知識がついたと思う。
子どもも他のコーディネーターの方にたくさん遊んでもらい、各自治体のパンフや移住手帳、福岡移住読本といった資料ももらえて、至れり尽くせりな訪問となった。
【追記】
結局この後、福岡への下見→居住地確定→移住実現、、と続いていくのだけれど、各段階において、「ふるさと回帰支援センター」には毎度お世話になった。
その場その場で的確なアドバイスをしてくださるのだ・・・。
移住を少しでも考えてる方は、一度訪れることをお勧めします。